四肢の動く順

 1980年代末にマイルから中距離路線で活躍した馬にサッカーボーイがいます。尾花栗毛が特徴的でした。脚部不安から同時期に活躍したオグリキャップやスーパー
クリーク、イナリワンほどの知名度はありませんが、能力的には彼らに勝るとも劣らない名馬でありました。
 サッカーボーイはデビュー戦を9馬身つけて快勝すると、暮れの阪神3歳ステークスでも8馬身差で優勝しスピード能力を見せ付けます。しかしそのスピード能力
の反動で蹄を傷めることが多く、春のクラシック路線では不調でした。第56回有馬記念 予想夏になって調子が上向き、函館記念に出走しメリーナイス含めダービー馬相手に完勝し、その時
記録した1分57秒8のタイムは長らく破られないコースレコードとなりました。しかし直後また脚部不安で休養に入ります。5歳にはマイルチャンピオンシップを
勝って再びその能力を見せつけましたが、またも脚部不安に襲われ引退しました。
 種牡馬となってからも活躍し、ナリタトップロードをはじめとして、重賞クラスの第57回東京大賞典予想馬を輩出しました。種牡馬としては、自身とは違って中距離から長距離を得意とする
産駒の多いのが特徴です。前述のナリタトップロード(菊花賞)やヒシミラクル(菊花賞、天皇賞(春))がその例です。サッカーボーイの血統的には、気性の激しさ
から長距離には向かないといわれていましたが、それに反してこのような傾向となっているのは大変興味深いことですね。

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